子ども産む? 産まない?

子供を産ませるのは政府の仕事か?[BLOG of the Week]

これを読んで、最近、会社で同僚とした話を思い出した。

彼女は私と同じく契約社員(ただしうちの会社の契約社員はすべて1年契約更新型)で、保育園の年中さんの子どもが一人いる。
私とは隣同士の席で、ちょっとしたきっかけで子どもの話になった。
彼女曰く「ここのところ二人目作ろうかどうか、ものすごく悩んでいるんですよねー」。
これから二人目を作ると、産休中、育休中は無給で、おまけに働き始めたら、また保育園に預けることになって高い保育料がかかる。住宅ローンがあるので専業主婦はできないし、復帰して働いたとしても先のことを考えると、経済的に大変になるばかりで家計が耐えられるだろうかということらしい。

保育料は5万円近く払っているそうで、「出生率がどうのこうのと言うくせして、保育料がこんなに高いなんて許せなーい。それに、年収がうちの倍以上の人と千数百円しか違わないなんて、変だ」。

おまけに、契約更新の問題がある。うちの会社は契約社員にも産休・育休の規定があることはあるが、1年契約というところがミソで、特に問題がない限り会社から更新を断ることはないということだけれども、実は前年の所定の労働時間の8割以上の実勤務でないと契約更新は難しいような規定になっている。
ということは、子どもを産めば、産休なり育休なり、とったとしても、超スピード復帰でもして8割をクリアしなければ翌年は更新なしという事態になりかねないわけだ。これは厳しい。事実上、辞めることを覚悟のうえで産まなければならないということになる。彼女は一人目を産むときにも、違う会社だが派遣社員であるがゆえに辞めざるをえず、辞めたあとの家計のやりくり、再び働き始める準備(保育園探し)などで、さんざん苦労したらしい。

そんなこんなで相づちを打ちながら話しているうちに、突然彼女が言った。
「決めました。もう産みません。一人だけでいい」。

「まあ、あなたはまだ若いんだし、だんなさんの年収が上がったりして楽になった時点で、もう一度考えてみるというのもいいんじゃない?」と言うしかなかった。

後日、水無月に「会社でこういう話をしたんだよー」と話したら、「でも、年齢がいってから産むと、今度は事実上、再就職は無理なんだよね、日本の今の社会では」と言われた。(注:パートではなく社員とか安定した雇用形態では、ということです)

そうでした。私は二人の子どもを抱えてバツイチになったときのことを思い出した。「子どもがいるからねー」(残業不可なんて言ってないじゃん。ある程度大きいから、そんなに手がかからないって言ってんでしょうが)、「年齢がいってるし」(募集年齢範囲内なのに何でそんなこと言われねばならん)、「女の人はすぐ辞めるから」(もー子どもは二人産んじゃってるし、経済的にせっぱ詰まっているときに職があるだけありがたいんだから、よっぽどのことでなければ辞めんって)などで、苦労したのでした。

子どもが大きくて働かなければならない状況が明らかな私でさえこうだったんだから、子どもが小さかったら超えなければならないハードルがもっと大きくて、専業主婦しか選べなくなるということもあり得るわけで。

まったく、何とかならんもんでしょうか。

2004 07 11 [日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク